麺処讃岐平野の麦は穂に           宣子
改修のなりし山門緑さす 章子
花は葉になれど鎌倉この人出 瓔子
イチローをめざすと武具を飾りけり 明美
到来の筍処理に小半日 智
麦秋や銀輪つづく通学路 元二
卯波寄すホテルの様な客船に ひいづ
薔薇園は町の誇りや駅広場 領一
こぎれいが母の口癖更衣 静子
郵便夫話好きなり庭若葉 節江

念入りに洗ふ愛車や夏めける       三重子
茶碗酒神輿舁きたる昂りに 柳影
潮入りの水門匂ふ薄暑かな 多賀子
羽二重の白さ泰山木の花 斉
木遣歌一本締めで祭果つ 周雄
隙間なく脚のひしめき神輿揉む 操
出稽古をいとはず祭笛を吹く 忠利
湖に沈む夕日や麦の秋 一宏
マニキュアは水玉模様夏に入る 淑子
路地に来て威勢の上がる神輿かな 宏治


5月 2011
   
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