梅固き鄙びたる寺巡拝す     多美子
菜園の誰もが聞きし初音かな   元二
遺されし針箱整理納め針     豊治
托鉢に春まだ浅き日差かな    宏治
もてなしの粥お代りす梅祭     裕子
日当たりのよき場所選び梅見かな 広治
杉丸太退ければ下に草萌ゆる   喜代子
蕗の薹摘むや疎水を遡り     由紀子
自己主張する棘選び剪定す    和子
ただ一樹咲く白梅に人だかり   尋嘉

初午や雨に出店の二つ三つ    章子
散ることを忘るがごとき梅の花  三重子
初音聞く田舎暮らしの朝早く   淑子
剪定の刈れば刈るほど虎刈りに  幸子
縁日で賑はふ鄙の午祭      柳影
彩窓をこぼるる光春立ちぬ    ザザ虫
四季の歌歌ふ梅見の車椅子    公平
数多杖ついて貫禄梅ま白     みどり
剪定す己が迷ひはらふごと    とも子
行儀よく枝先揃ふ枝垂梅     晴子


2月2016
        
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