気まぐれに雲出づる日や春浅し  紫峽
塔頭にかかる眉月豆を撒く   智壽子
赤土を巻き上ぐ風の二月かな    元二
春立つや介護ベッドを窓際へ    幸子
松葉杖やうやく馴染み寒明くる  裕子
下萌に歩幅大きく踏み出せり    眞千子
勅使踏む玉砂利清し紀元節      喜代子
機動隊出るは何事建国日        瓔子
剪定の梯子を下りる亭午かな    宏治
湯上がりの電話に油断春の風邪  三重子

雪かづく紅梅は紅失はず       紫峽
場所悪き句碑とな言ひそ梅白し  智壽子
一輪の梅に水琴窟奏づ     由紀子
梅白し姫路城下のバロック展    舞
びつしりと小豆程なる梅蕾      和子
開店は土日限定梅見茶屋        みどり
朱印所へ梅の匂ひの中をゆく    柳影
主なき狭庭紅梅ここだ咲く      聖樹
窓開けて隣の庭の梅香る        厚子
梅開く狭しとばかり数珠つなぎ  とめ子


2月2018
        
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