初午や光悦垣の路地に旗      智壽子
春立つや東京タワーを超すクレーン とめ子
病院に降り立つよりの余寒かな    元二
待針の三人三様納め針        章子
今一つ意気上がらずや建国祭     周雄
馥郁と山ふところの梅林       静子
香煙の天誅墓所に初音聞く      喜代子
剪定に鳥の巣丸見えとはなりぬ    淑子
下萌に歩幅大きく踏み出せり     眞千子

しだれ梅かぶりて童子童女の碑 智壽子
幹に紅白梅の咲く不思議    和子
三脚のぐらつき易し梅寒し   幸子
鏡池にほふがごとく梅映る   操
日陰にはまだ咲き誇る梅真白  公平
うぐひすの日々に正調畑楽し  尋嘉
閼伽桶や柄杓にて割る薄氷   ひいづ
初物の裾分け五つ蕗の薹    晴子
朝市のバケツに馴染む猫柳   豊治


2月2019
        
1 2
3 4 5 6 7 89
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/