第6回 虹の会 明治神宮吟行

平成8年9月15日



参加者20名
天気晴れ
句会場千駄ヶ谷区員会館
集合場所JR原宿駅改札口
  
この日詠まれた季語たち
秋高し・水澄む・秋晴れ・秋深む・秋の花・草の花
新涼・秋暑し・日傘・秋燈・色鳥・小鳥・天高し・曼珠沙華・道をしへ
秋の蝶・秋茜・鬼やんま・秋の蝉・蝉・法師蝉・蜩・敬老日・ちちろ
秋思・一葉・木の実・榊の花・病葉・団栗・茸・今朝の秋・馬肥える
秋の水・青芝・夏草・破れ蓮・月・寝待月・雲の峰・牧水忌・小春
・曝涼・初紅葉・薄紅葉・噴井・さわやか・緑陰・清水・銀杏散・秋刀魚る
落葉・秋の風・行く夏・夏惜しむ・蓮・絽・虫
涼し・秋の雲・運動会・生姜市・片陰


神宮橋を渡るとすぐ明治神宮の境内に入る。長い参道の玉砂利を踏み、大鳥居をくぐる。この鳥居は木造では日本一の大きさで、菊のご紋が金色に輝いている。本殿ではちょうど月次祭が終わるところで、巫女さんたちがお供えを下げている様子が見えた。 西参道を歩いて、広々とした芝生の庭にでる。そのもっとも奥に宝物殿がある。校倉風高床の建物で、明治天皇の御物や歴代の天皇の肖像画が展示されている。 外苑をぐるっと歩きながら、戻って庭園に入る。お釣台では鯉にえさをやっている親子がいた。睡蓮の花は名残の二三輪を咲かせ,河骨は葉が黄ばみはじめている。さらに奥には菖蒲田があり、シーズンには観光客が多い。加藤清正が掘ったという井戸、清正の井もこのあたりである。(瓔子 記)
この会の発足メンバーの一人が神戸に転居されるため送別句会でもあった。男性メンバーに今回の場所設定をお願いしたが、自宅付近は却って馴染みがないらしく、仕事場の近くになったようだ。神宮はほとんど一つの会社組織のようである、など珍しい話を伺うことができた。記念に写真を撮ったりした(淑子 記)


小路紫峽先生選

神官の一列に行く蝉しぐれ芳馬
秋灯下御製の色紙金色に柳影
御物なる和綴の記紀のお風入瓔子
矢印の径途切れたる一葉かな忠利
雑草と侮る勿れ秋の花広治
乳母車降りて歩く子草の花好子
句敵に年の差なんて敬老日淑子