石の枕

第四句集平成5年〜9年の作品


長子とし郷関出でず粽食ふ

冬山の一瀑耳を聾しけり

初茜嵐気迫るを覚えけり

青畝忌や今年の萩はまだ刈らず

苞洩るる日に白無垢や冬牡丹

終戦日幣衣破帽を今は見ず

避難所の焚火に人を探しけり

初灯弥陀の顔浮かびけり

阪神忌天幕の灯は野外ミサ

人垣に春節の龍起ち上がる

忌を修し虚子に安住するなかれ
発行 平成15年12月24日 発行所 角川書店
    
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