第四句集平成5年〜9年の作品
長子とし郷関出でず粽食ふ 冬山の一瀑耳を聾しけり 初茜嵐気迫るを覚えけり 青畝忌や今年の萩はまだ刈らず 苞洩るる日に白無垢や冬牡丹 終戦日幣衣破帽を今は見ず 避難所の焚火に人を探しけり 初灯弥陀の顔せ浮かびけり 阪神忌天幕の灯は野外ミサ 人垣に春節の龍起ち上がる 忌を修し虚子に安住するなかれ