主宰の部屋
近詠思うこと略歴句集紹介主宰インタビュー


近詠


 
 ほととぎす
幽谷に神の声ともほととぎす
舗装路に敷くも已む無し花筵
葉隠れに花も終りの水芭蕉
沢水のさんざめく音九輪草
錐揉みや魔の十字路に落花舞ふ
曲水や木立をかくす幕を張り
学園の記念の桜みな若木
車椅子つらねてくぐる薔薇の門

絵 阿波野青畝 「私の俳画集」より パリにて
     

思うこと

ひいらぎ9月号 〈思うこと 連載345〉転載

選句の勉強をすること

 私は句会の席上、選句を発表される披講者の声を聞いていて、誰が誰の作品を選句しているかに耳を傾ける。
 選句は作句同様に大切であり、高濱虚子先生が「選句は創作なり」と申された初心時代の教えが今も、深く胸に刻まれている。。

 毎月、選者を交代する「若鮎集」の選句は、編集部の校正の結果を経て、私と智壽子が一句一句検討している。沢山の作品を選句する機会のない選者は不慣れのため、十分な選句力を発揮できないからである。
又、「ひいらぎ」の推薦作家を経験した選者でも、作句力には自信があるが、選句力には欠けている人もある。選句の経験不足と考えられる。

 平素から私は、阿波野青畝先生の句集の作品を読み、『四季選集』の作品を読んで、俳句に心が向くように努力している。

 自分の好きな作家の作品を読むことによって、選句力が低下しないように心掛けたい。
俳句を作ることと、選句力の向上は車の両輪同様に大切なものである。  






小路紫峽主宰
NHK学園主催 郡上市水とおどりの里俳句大会にて H21.8.9

小路紫峽略歴


1926年12月24日 広島県呉市に生まれる

1942年 宇部中学在学中「ホトトギス」に投句

1952年 阿波野青畝の指導を受ける

1961年 「ホトトギス」同人に推薦される

1962年 「かつらぎ」推薦作家選考委員となる

1980年 「ひいらぎ」主宰となる

1985年 「ひいらぎ」発行所を伊勢市より神戸市に移す



俳人協会名誉会員・日本文芸家協会会員

兵庫県神戸市灘区在住
 

句集紹介

第一句集「風の翼」
第二句集「四時随順」
第三句集「遠慶宿縁」
第四句集「石の枕」
第五句集「夏至祭」

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