海坂を流灯の灯ののぼりつめ   紫峡
花火果つ湖をふちどる街灯り   志峰
見回せば年寄ばかり盂蘭盆会   斉
来年の色を保証し朝顔売る    柳影
流灯にネオンの明り遠ざかる   瓔子
ぽつくりを願ふ七夕流しかな   直之
宝前に聞えて来る踊唄      辰也
盆踊りオフィスの彼女と思はれず 淑子

流灯の夕闇油くさきかな     紫峡
墓掃除となりは男やもめらし   一照
新涼や通勤の朝足軽く      広治
三井寺の撞かずの鐘や法師蝉   志峰
流灯の一つ浅瀬に引つ掛る    斉
けだるさや庭の朝顔しぼむ頃   倉太
湿原の風の育む松虫草      ザザ虫
霊棚に猫の位牌も供えけり    辰也


8月2007
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