駅裏は開発途上泡立草         真千子
星飛びて里山更くること早し   裕子
国境となる海渡る天の川       直之
薄紅を刷きて出でたり盆の月  瓔子
棚経に家族揃ひて部屋狭し   厚子
杖突いて慰霊碑巡り広島忌     みどり
夜も煙上ぐる浅間に星飛べり   あきひろ
改札に花火の客の人の波     三重子
アルバムの父をしのびて盆供養 多美子
秋立つと庭の隅隅まで掃きぬ   章子

真つ暗な河原に人出遠花火     周雄
混雑や観光バスの花火客       三重子
船頭は話好きらし水の秋       泰子
子に孫に背中を見せて墓洗ふ   元二
投句日を明日に控へて夜の秋   英二
切れの良き男踊りや風の盆     ザザ虫
秋の人髪は短く切られけり     信行
魂棚に通知表まで供へられ     幸子
寄せ書きの色紙は宝生身魂     カネコ
暮れ残る宝珠の九輪古都の秋   ひかり


8月2014
        
1 2
3 4 5 6 7 89
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24/31 25 26 27 28 29 30

俳誌ひいらぎhttp://www.hiiragi-hp.jp/