青田道郵便バイクの赤走る 広治 えぞにうの花の丘見る北の旅 領一 雲よりも真白の水脈や遊び船 操 鎌倉の海は群青ヨット行く 隆雄 紗羅落花笑ひて法話終りとす 眞千子 新牛蒡香りただよふ厨かな カネコ なにごとも無くて夕餉の冷奴 宏治 グランドに感謝の子らや大西日 公平 熊よけの鈴用意して避暑散歩 晴子 てんと虫葉のヘリポート翔び立ちぬ 舞
奔湍に七転八起カヌー漕ぐ 章子 別品や花付き胡瓜いただきぬ 幸子 飛行機の昇りゆく辺に雲の峰 瓔子 酒を飲む口実となる暑気払ひ 晴子 受診日の骨身に沁みる暑さかな 元二 鳴く虫や声は天使で名は閻魔 恵子 苔むせる不動百体滝しぶく 尋嘉 入道雲立ちはだかりて富士隠す 千里 背にリュック胸に児を抱く汗の母 英二 宝物殿涼し天女は楽器持ち 淑子
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