道真の歌碑にうなづく梅見人   智壽子
梅の花見知らぬ家に立ち話    淑子
我が声を良く知る犬や青き踏む  カネコ
盛蕎麦に一本つけて梅の茶屋   宏治
漢方薬早目にと飲む春の風邪   眞千子
城垣に加賀の刻印下萌ゆる    和子
句碑たどる酒蔵の町春浅し    領一
夕日映え末黒あらはや若草山   尋嘉
馬車を曳く姿勢よき御者風光る  恵子
しだれ梅へと手を伸ばす車椅子  隆雄


老幹の空洞ゆゆし梅三分     智壽子
梅匂ふ若き尼僧の継ぎし寺    柳影
巣ごもるに丁度良きかな春ごたつ ひいづ
濡れ縁の履物飛ばす春一番    信行
盆梅が出迎へ老舗旅館かな    広治
黙二人猫一匹と春こたつ     とめ子
塗椀にさみどり映ゆる新若布   操
髪乱す殊更早き春一番      三重子
離れればすぐに泣く嬰春浅し   舞
短冊の実朝舞ひて梅寒し     由紀子



2月2022
          
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