俳句入門Q&A


俳句は五七五の形でないとだめですか?

「ひいらぎ」では五七五のの定型の伝統を重んじ、十七文字で生まれる句のリズムを大切に考えています。
 調子を整えるには、何度も口に出して読んでみるとよいでしょう

季語は入れないといけませんか?

和歌を数人で繋げた連歌の一番始めの五七五を発句といって、挨拶を兼ねて季語を必ず詠むという規則がありました。
俳句はその発句が独立したものですので、今も季語を詠み込むことが約束事となっています。
 一句の中にはひとつ季語をいれます。季語はたくさんありますので,歳時記をよく読んで学ぶ必要があります。
中には季語のない句がないわけではありませんが、俳句は自然の移り変わりを詠むものですので、 季節感が大事ですし、17字という短い詩の中に季語を入れることによって、日本人共通のイメージを表現することができます。
ぜひ季語の勉強をして下さい。

俳句を作るのに必要なものは何ですか?

 句帳以外何も何も要らないということもできますが、普通は歳時記と辞書を最低限そろえます。

歳時記とは?

季語を一冊の本にまとめたもので、春夏秋冬、あるいは月ごとに、天文、人事、植物、動物、などに分類されています。
ひとつひとつの季語の説明と過去の句が例として挙げられています。
読み物としても面白いもので隠れたベストセラーとも言われています。
 まず、歳時記を手に入れることからはじめましょう。

歳時記はどれがよいのですか?

三省堂発行 稲畑汀子選の「ホトトギス新歳時記」をお勧めします。
初めて歳時記を求めるには適当です。
吟行には携帯に便利な季寄せ(歳時記と違って季語の説明がなく例句のみ)などもあります。 俳句の勉強が進むにつれて、揃えていくとよいでしょう。

何をどう俳句にすればよいのでしょう?

日常生活の中での、 ちょとした発見や感動を素直に五七五にすればよいのです。
頭で考えるのではなく、ものをよく見て「感じる」ことが大切です。

吟行とは?

俳句を作るために、郊外や名所などに出掛けることをいいます。
先輩や仲間と一緒に出かけ、同じものを見て作ると大変勉強になります。
実際に自然に触れて季語を覚えることも有意義です。
あまり、欲張らずじっくりとものを見るようにしましょう。

句会ってどんなことをするのでしょう

 少人数で楽しむ句会から数百人の句会までさまざまですが、一般的な句会をご紹介します。
まず、あらかじめ出す句の数(出句数)が決まっていますので、句会に参加する前に決められた数の俳句を作っておきます。
締め切り時間に間に合うように出掛け、短冊、清記用紙、選句用紙を受け取ってください。
1、投句
短冊(細長い紙)に一句ずつ自分の句を書きます。名前は書きません。
次に、出席者全部の句を集めてばらばらにし、出した句と同じ数だけ各人に配られます。
2、清記
清記用紙にそれを清書します。間違えないように丁寧に書き写します。
主宰者から「一」「二]「三」と時計回りに番号をつけます。
3、選句
清記用紙を右へ右へと回しながら、良いと思った句を自分のノートなどに書き写します。
すべての句を見終わったら、決められた数の句をさらに選んで、選句用紙に書きます。
この時自分の名前を書いておきます。普通「ひいらぎ はなこ選」というふうに一番初めに書きます。
この選句用紙を集めて、いよいよ披講がはじまります。
4、披講
披講で自分の句が読み上げられたら、「はなこ」と名乗ります。
最後に主宰の選が発表されます。